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「いつもの血圧」を知っていますか?家庭血圧測定の正しい方法と重要性

「病院で測ると高いけれど、家では普通」「家で測るたびに数値がバラバラで、どれが本当か分からない」 そんなお悩みをお持ちではありませんか?実は、診察室で測る血圧だけでは、あなたの本当の健康状態を正しく判断できないことが、近年の研究で明らかになっています

本記事は、当院院長の監修のもと、最新の医学的知見(2026年度版)に基づき、家庭での血圧測定がなぜ大切なのか、そして「正しい測り方」のポイントを分かりやすく解説します。


健康診断や診察室で測る血圧は、緊張や環境の変化に左右されがちです。最新の報告では、病院の数値だけで判断すると、約3割の患者さんが誤って分類(誤診)されてしまう可能性も指摘されています

「本当の血圧」を知るメリット

  • 脳卒中や心不全のリスクをより正確に予測できる: 家庭で測る血圧は、診察室での血圧よりも、将来の脳卒中や心筋梗塞、心臓・腎臓への負担を強く反映することが証明されています 。
  • 「隠れ高血圧」を見逃さない: 診察室では正常でも、家庭では高い「仮面高血圧」の方は、常に血圧が高い方と同じか、それ以上に病気の心血管リスクが高いことが分かっています 。

血圧は、体の状態や姿勢にとても敏感です。ちょっとした不注意で数値が大きく変わってしまうため、以下のポイントを守ることが大切です。

測定の環境と姿勢

研究に基づいた、最も信頼できる測定条件は以下の通りです 。

  • 安静にする: 椅子に座って1〜2分(理想は5分)静かにしてから測ります 。歩いた直後などは数値が高く出てしまいます。
  • 正しい姿勢: 背もたれのある椅子に深く座り、足は組まずに床にしっかりつけます 。
  • 腕の高さ: 腕に巻くカフ(帯)が、心臓と同じ高さになるようにテーブルなどで調整してください 。心臓より低いと、物理的な圧力(静水圧)の関係で数値が実際より高くなってしまいます 。
  • おしゃべり禁止: 測定中はもちろん、直前も会話は控えましょう。会話は交感神経を刺激し、数値を大きく変動させます 。

測定のタイミングと回数

  • : 起床後1時間以内、お手洗いを済ませた後、朝食や薬を飲む前に測ります 。
  • : 就寝直前に測ります。
  • 回数: 1回につき2回測り、その平均値を記録するのが理想的です。少なくとも3日間(できれば1週間)継続して、その平均を評価に用います 。

最新のガイドライン(JSH 2025)では、年齢に関わらず、多くの方で目指すべき目標が以下のように設定されています 。

  • 診察室血圧: 130/80 mmHg 未満
  • 家庭血圧: 125/75 mmHg 未満

「135/85」を超えると、家庭での高血圧とみなされるのが一般的な目安です 。


最近では、スマートフォンのアプリと連携して自動で記録できる血圧計も増えています。

これらを使うことで、

  • 計算の手間が省ける
  • 「良い数字だけを書き残す」といった偏りを防げる
  • 医師に正確なトレンド(傾向)を共有できる といった大きなメリットがあります。実際に、アプリなどのデジタルツールを活用した方は、血圧がより下がりやすかったというデータもあります 。

Q. 病院で測る時だけ高いのは病気ですか?

A. 「白衣高血圧」と呼ばれます。リラックスした家庭での血圧が正常であれば、すぐに治療が必要ない場合もありますが、将来的に高血圧に移行するリスクがあるため、継続的な家庭での測定が推奨されます 。

Q. 腕の高さが数センチずれるだけで数値は変わりますか?

A. はい、変わります。物理的な計算式に基づき、心臓より腕が低いと、その差の分だけ血圧が上乗せされて表示されてしまいます 。必ず心臓の高さに合わせてください。

Q. スマートウォッチで測る血圧はどうですか?

A. 現時点では、スマートウォッチなどの「カフ(腕帯)がないタイプ」の機器は、精度が臨床基準に達していないため、診断や治療の判断材料として使うことは推奨されていません 。上腕(二の腕)で測るタイプを選びましょう。


家庭での血圧測定は、あなたの健康を守るための「最強の武器」です。正しい手順で測定し、その結果を主治医と共有することで、あなたに最適な治療やアドバイスを受けることができます。

「少し高いかな?」と感じたら、まずは1週間、決まった時間に測ることから始めてみましょう。本記事は医師の医学的知見をもとに作成しています。具体的な数値や体調に不安がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。

監修:あおぞらクリニック 院長 医師


本記事でご紹介した内容は、現在の医学研究では

★★★★★「医学的に確立された非常に信頼性の高い情報」と位置づけられています。

日本高血圧学会(JSH 2025)をはじめとする国内外の主要なガイドラインにおいて、家庭血圧は診療の柱として強く推奨されています。


参考文献(References)

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